TVアニメ「ポケットモンスター」シリーズは1997年より放送開始され、今年で27周年となる。
そして昨年(2023年)3月、放送開始当初から主人公を務めた「サトシ」のアニポケが一旦、幕を閉じることとなった。
それから1年月日が流れ、今のアニポケは「中盤期」に入ってきたところだ。
そんなアニポケだがサトシ編と新シリーズ、リコロイ編とではどのように変わったのだろうか。
「令和」を感じさせる新しい考え方【ストーリー】
サトシ編では初代からめざポケ編まで、ストーリー構成は多少異なるものの、ロケット団が登場する回の大体は
サトシのピカチュウがロケット団にさらわれる⇒サトシ自身がポケモン(サトシのポケモン含め)にダメージを食らう⇒助ける
というのが定番であった。
しかしながら今作、リコロイ編ではそういった演出は控えられている。
実際に第40話「さよなら、ニャオハ?」では不本意にニャオハがリコを傷つけてしまった結果、別れてしまいそうな展開となった。
だが、最終的にはリコが「傷つけてもいいんだよ」と言っても傷つけることはなく、仲直りするという展開へとなった。
話は変わり、ゲーム「Pokémonレジェンズアルセウス」では昔のシンオウ地方、「ヒスイ地方」が舞台となった。
このころのポケモンは「怖い生き物」として扱われ人々からも強く恐れられていた。
そんな、時代も過去にあったことから、現代でも「少なからず」ポケモンは怖い生き物であると思っている人もいるだろう。(※ポケモン世界の中で)
もちろん、相棒ポケモンから傷つけられることも「怖い」ことであることには変わりはない。
サトシがあれほど異人だった為、今のリコやロイが弱そうにも見えるが、「一般」のポケモントレーナーとしては至って普通のことなのかもしれない。
サトシ編とはまた違った視点で「ポケモン」を見ることができた。
リコロイ編が始まってはや1年。
新シリーズは過去シリーズに比べ、「茶番」的なシーンが減ったものの、「新たな視点」でポケモンを見ることができる点は評価は高い。
その反面、見逃し配信の広告問題や再生数悪化などよろしくないニュースも多いが、これからアニポケはどうなっていくのだろうか。
「サトシ」がいないアニポケ。
サトシではないことは知っている人も増えてきた印象だが、実際に見られているか、というとそうでもない。
それよりかは過去シリーズの古参ファンも去って行っている。
アニポケにとって「人気」が出るか、はたまた「廃れてゆくのか」。
今、瀬戸際に立っているのかもしれない。