2020年12月に、何度も延期を繰り返してようやく劇場版「ポケットモンスター ココ」が上映されてからはや4年近くが経過しようとしている。
以前、当ブログでも「ポケモン映画は何故上映されないのか」という記事を投稿し、反響を集めた。
だが、その記事を投稿してから現在に至るまでなお、新作・リバイバル上映の発表は一切無い。
未だに公開されないポケモン映画。
ここ最近で変わってきている事も含め、何故新作が作られないのかを考察してみる。
シンプルにオワコン化
2023年4月に主人公がサトシからリコとロイへとバトンタッチされた。
新シリーズが始まって間もない頃は「サトシとは違うアニポケ」ということも合って、多少たりとも話題になっていた。
しかし、始まって約1年。
YouTubeの見逃し配信の再生数や、地上波の視聴率はみるみるうちに減少し、最近では見逃し配信の再生数は20万再生前後、視聴率も同じ時間帯の他局番組と比べると常に最下位、1%前後となっている。
サトシが主人公の際には見逃し配信も総集編でさえも30万再生を切ったことは無かった為、人気が落ちたということは言わざる得ないだろう。
認知度も低い上に魅力も無し
ポケモンアニメを常に見ていない層に「(今の)ポケモンアニメの主人公は誰ですか?」と聞いてみても返ってくる答えは「サトシ」や「サトシ…じゃ無くて誰だっけ?」など、「リコ」や「ロイ」と言った名前が返ってくる人はそう居ない。
ましてや、他のキャラクター(ドット、フリード…)は名前すらも聞いたことも無い人もいるのでは無いかと思われる。
今作になって、「プロモーション映像」が大きく減った。
前作は、過去キャラクターの再登場が多く、その度にプロモーション映像が公開されていたが、今作はそういった要素も無い。
その為、魅力となる要素も数少ない。
サトシがアニメから離れた以降、「サトシが主人公」では無いから見なくなった、という人も多い。
「アニポケ」から離れていく人と新規で見る層を天秤に掛けると前者の方が圧倒的に多いだろう。
リコは支持されるがロイは一切。
X(旧Twitter)で、新シリーズのアニポケに関するポストを中心としたアカウントを見ると、多くは主人公の1人「リコ」の写真が使われている。
大抵、リコの写真を使っているアカウントを見ると「かわいい」「癒される」など、リコに対して恋愛感情を持っている人が多い。
それに対してロイ。
空気か何かだろうか?
なりきり垢がある位でそれ以外にロイに関するポストを日常回的にしている人はほぼ居ない。
主人公とは思えないレベルで話題性が無い。
まだ、リコロイの適役であるサンゴの方が話題になったのでは無いかと思わされるレベルだ。
今更サトシは使えない
魅力が無い主人公らを今頃映画に出したところで、前作のココ以下になるのは間違い無い。
じゃあ、サトシを…
とは言うものの今更出すわけにもいかない。
サトシの声優を務められた松本梨香さんは今は特撮「ブンブンジャー」で主に活躍されている。
「ブンブンジャー」はアニポケ同様、毎週放送され、さらには夏に映画化もされる。
ポケモン映画の為だけに呼ぶ…ことも今は出来ない状況だ。
現状、アニポケの制作会社「OLM」も、深夜アニメの方に注力を注いでおり、映画を作る気も無い。
なら、昔公開された実写映画「名探偵ピカチュウ」のような形式はどうなのか、というと名探偵ピカチュウ自体、映画では完結しており、全く別のコンテンツを作らない限り、実写映画化も不可能だ。
韓国では24年に公開された
ところが、韓国では2024年にポケモン映画が公開された。
日本ですらも公開されていない状況が続く中、異例中の異例と言っても過言では無いだろう。
ただ、映画内容は日本のアニメ「ポケットモンスター アドバンスジェネレーション」と同一だ。
どういう事かと言えば、韓国ではジョウト編の一部のお話が20年以上公開されていなかった。
それが、2024年になって、未公開分の話を合わせたものを映画化した、というものだ。
この映画化及び韓国でのアニポケ25周年を記念して歴代シリーズの合奏や、記念グッズなどと色々と行われた。
それもなんとリコとサトシが組み合わさったものまであった。
だが、日本では全てのポケモン公式系列のアカウントでサトシに関しては終了以来一切触れられていない。
まるでサトシについて触れることがタブー視されているかのようだ。
ポケモン映画が復活する日
は、限りなく0に近いだろう。
それ以上に、リコトロイの冒険が終わる日に、アニポケが続く余力があるかどうかの方が個人的には心配だ。